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10 年越しの夢が叶って台湾に行ったら、想像以上にすべてが好きで、もう台湾のことしか考えられない話

  • Photo du rédacteur: Mari Okazaki
    Mari Okazaki
  • 3 nov.
  • 9 min de lecture

Dernière mise à jour : 4 nov.


皆さんお元気ですか?ちょっとまた放置していたけれど、決してこのブログのことを、忘れていたわけではないんだぜ。(あと、一回の記事が猛烈に長いから、許して✨)


夏はちょっと日本の実家に帰って、そこで子は、私が通った日本の小学校に 1 日体験入学!しかし、子にはストレスでしかなかったらしく、翌日お尻に巨大ヘルペスが大発生。それから急いで韓国に戻り、家族でがっつりおフランスにバカーーンスに行っていたら、冗談でなく頭がすっかりダメになって韓国に戻ってきて、しかし新学期の準備と、ストレスフルな現実はきちんと待っていてくれていた。


夏が楽しかった分、子はおフランスに対してガチのホームシック発令中。なお、現在も続く... どうしたらいいのかな、少なくともあと 2 年は韓国の予定なんだけど...(汗)。



という感じで、私も子も、なかなかハードな 9 月を過ごしていたら... 季節はもう、10 月中旬。あれ、また例の、2 週間続く悪夢の学期休み(バカーーンス)がやって来た... おかしいな...



もう、タイトルですべて言ってしまっていますが... あれは私が、パリで書道を再開してから数年経った頃のことなので、30 代の前半だっただろうか... ある日アトリエに行くと、「自叙帖」という書で盛り上がっている。書いた人は懐素で、狂草体というらしい。見た瞬間、私は稲妻に打たれた。自由で、まるで宇宙に浮いているような世界が広がっていたからである。



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こっ、これはどこで実物を見れるのか。た、台湾?!噂の故宮博物院か。しかも先生は、やはりさすがで、台湾で実物を見たことがあると、さらりと言う。しかも「すっごく小さいよ」とか言っている。しかしフランスから台湾は遠いな... 台湾とか韓国に遊びに寄らず、フランス - 日本間を往復するのがやっとだというのに。



いろいろ葛藤しながら、舐めるように画集を眺めた。懐素の画集を複数持っていた先生は、一冊を私に売ってくれて、以来大事に眺めたり、出産直前、最後のライブパフォーマンスのイベントでは、私もお披露目したりと、ずーーーーーっと憧れの書だった。その時の様子がこちら。写真が残っていてよかったぜ...



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現地があまり暑くない、秋休みに台湾行きをぶつけて、そのまま日本の実家に帰って、周遊してソウルへ帰ってくればいいのでは?ついでに、最近何かと台湾に用事もある & 永遠に中国語を勉強している父も誘って、一緒に台湾で遊べばいいのでは?


大枠が決まれば、あとは早い。無論、ソウル - 台北間は毎日飛んでいるものの、新設された台北 - 地元の空港間、そして復活した地元の空港 - ソウルの LCL 便よ、ありがとう!!これでわりかし安く、周遊の旅も叶った。



台北では、目にするものすべてが好きだった。あちこちに生きた書があり、夢中で写真を撮った。『もう台湾に行ける日は来ないかもしれない...!!』と思って、私と子だけは張り切って 5 泊したのだけど、あまりに台湾が好き過ぎて、事あるごとに、子に「ママね... 台湾大好き(J'adore Taiwan)」と言っていたら、子もうんざりしてきて、ホテルにあったメモ帳にお絵描きしていたかと思えば、私が「台湾大好き」と言った回数をカウントし始めているではないか。


子よ、これは母の、10 年越しの夢だったのである。母から表現と言論の自由を奪わないで欲しい。



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それが、このリスト... 😂 正直表側だけでは足りないので、2 枚目に行っていた...(しかし紛失w)




そして気合を入れて、着いて翌日に訪れた、肝心の故宮博物院、「自叙帖」ですが、なんとどれだけ書のフロアを見ても見つからない。展示されていない。これは嫌な予感がするぞ。


係員の方に質問すると、なんと、


「現在、来年の 1 月末まで、宗の時代の特別展を行っているので、唐の時代の書は展示していないんです。一階の特別展も素晴らしいので、ぜひご覧くださいね、懐素は別の作品がありますよ☺️」と言うではないかー!!(それはもう見ました最高でした!!)



それを聞いて、冗談でなく、ベンチに倒れて、泣いたね... もう立派なアラフォーだけどさ... 悲しいものは悲しい。子も横で励ましてくれる。確かに、黄庭堅や米芾の、有名な書も見ることができた。それだけで十分なのかもしれない。



故宮博物院と言えば、かの有名な国宝・白菜ちゃんも、チェコの美術館に現在出張中らしくて、不在。(しかも入口に、「私は今チェコに行っていて、いないよ、ごめんね」みたいなかわいいポスターがこれでもかと掲示してあって、『まじか... 残念だけど、かわいいかよ... 許す!』って気持ちに)。



白菜ちゃんと同じくらい有名な、かの国宝「肉片」こと「角煮」ちゃんですが、こちらは一階で行われている特別展で、ふと振り返ったら、突然、いたw



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本来ならば、角煮ちゃんにピントが合うべきですが、大勢の人がいたので時間を取れず、

子の手にピントが合っていて申し訳ない...




それにしても、いくら似ていたというかポテンシャルを感じたからと言って、天然の宝石で、「よっしゃ、白菜と角煮作ったろ!」と思う、当時の職人の発想と腕が、最高過ぎる。「バッタも付けとけ!」みたいな。台湾大好き。


我々家族は、あと 2 年はソウルの予定なのに、ソウルの後、台北に行きた過ぎる(主に私がな!)。夫へのピッチに毎晩励みつつ、まずは 2 回目の冬(それも極寒)を頑張って、乗り越えることにしよう。何事も、楽しみが大事と言いますからね。Small goal 作りまくり。




そんなふざけた話は置いておくにしても... 私はこの旅で、このすっかり凍りついた私の心が、台湾で素晴らしい書にたくさん触れて、刺激を受けることができないか、密かに企んでいた。


効果は絶大。台湾よ、ありがとう... 私もまた、書に向き合うぞ。もし本当に台湾に住めたら、また一から書をやり直したい。鍛え直してもらいたい。書の大作が展示してあるショーケースの前に、真剣な眼差しで並び、見つめる台湾の人々を目にしたら、私は自ずと胸が熱くなった。いい字とは、どれだけ時代を超えても、やはり人の心に響くものがあるのだなと、教えてもらったようだった。



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自分でも、なんでこんなに書道が好きなのか分からない。けれどいい字は見たい。舐めるように見たい。



台湾、あちこちにいい字だらけで、終始眼福。私は前よりもだいぶスムースにハングルが読めるようになってきたけれど、やはり漢字は、見れば一発で大体の意味が分かるという利点が日本人にはある。しかも台湾は繁体字を使っているので、なんと読みやすいことか... 漢字の美というものをびしびしと感じた。



漢字の美は、日常で目にする街の看板にも存在しているわけで、歩きながら、バスの中から、撮りまくる。台北の街全体が、書道美術館のような気がしてくる。中には『これ、おそらく一発書きで書いてるよな...尊敬』というものも目にし、がくぶる。



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かすれに注目!



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こちらは、同じお店の看板が、隷書と楷書で書かれているという...

なんて贅沢なんでしょうか。私は見逃さなかったぜ!!



来年、今度こそ「自叙帖」の実物を見るべく、またリベンジに行かなくては。今度は夫も連れて、三人で。しかも故宮博物院では、子が疲れてしまって、3 階のフロアに関しては登るのも禁止され、一切見れなかった...😭


来年は、日本から母にも参加して欲しい。夫にも母にも、私があまりに興奮して、いかに台湾が最高だったか連日声高くアピールしているので、みんな「分かった、分かったよ。行きたくなった」と言ってくれる始末。



思い返すと、20 代のある年の誕生日に、中国出身の友達が、このアーティストの CD を、「きっとマリちゃんが気に入るはず。それから夢が叶いますように」とそっと贈ってくれたこと。去年フランスから韓国に引っ越してくる飛行機の中で出会った台湾映画 "Imperfect Us" の、美しいカリグラフィーに魅了されたこともある。




ジョアンナ・ワン。台湾の有名音楽プロデューサーの娘で、台北生まれ、カリフォルニア育ち。



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この書の美しさよ!!ストーリーの方は、こちらでチェックしてね。



そんな、いろいろな Taiwan calling が重なって、この度やっと、夢の台湾へ。私には、台湾人の友達が三人いる。一人は、検索の会社時代に台湾から、まったく同じ role をし、日々チャット越しに励ましあった友人 P と、パリにいる、韓国系アメリカ人の友達を通じて知り合った、ロンドン在住の Y。


P には今回現地で会えて、Y には、インスタの DM でたくさん tips をもらいました。感謝!それからソウルで知り合った、台湾出身のママ友、C。彼女にもいろいろおすすめをもらった、感謝です。



これを書きながら、Apple Music で Taipei Top 10 や Made in Taiwan というプレイリストを流している。前者はやはりというか、かなり K ポップがランクインしてくるので、Seoul Top 10 とあまり代わり映えしなくて、後者が断然いい感じ。


韓国語の勉強が、やっと初級の上に入ったところだと言うのに、今度は台湾の北京語が学びたくなってきた。



友人 Y に教えてもらったのだが、台湾には古き良き懐かしい風景が残っているので、そんな風景を求めて旅行に来た韓国人によって、数年前に「台湾感性(대만감성)」というトレンドが生まれたらしい。



街並みに見る独特の美学 昨今「台湾感性」という言葉がネット上で話題となっているが、それは何を指すのだろう。新しさの中に少し懐かしさを感じさせるもの、あるいは温もりのある自由な雰囲気 ...


確かにね、お世辞にも、『これは... 近々、外壁の塗直しをした方がいいのでは?!マンションの共同組合、機能してるの?!』と心配せずにいられない場面にも出くわし、閉口したが、しかしそのボロボロさが、なんとも言えない味わいと魅力を醸し出していたことよ...🤣



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路地裏最高。これも立派な「台湾感性」か。




旅行前に様々なアドバイスをくれた友人、それから台湾で優しく接してくれた、すべての人に感謝します。皆さん穏やかで、私たちが夜市でつい離れ離れになっても、怒ることなく、ニコニコして待っていて下さったり...。父の友人は無論、出会う人ほとんどが日本語バイリンガルで、びっくり!タピオカのお店でも、店員さんが「あ、日本人ですか?!」ってすぐ切り替えてくれた🤣



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基本的に現地でしか飲めない、台湾の、激旨 18 ビール。

私はもし将来有名人になって CM に出れることになったら(ありえないけど)、

AERA の表紙と、ビールの CM に出たいと長年言っている程のビール好きですので、

関係者の方々よろしくお願いします。どゆこと?w



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食べ物のことなら任してくれ!開店前から並んだ、西門大世界の火鍋店。

美味し過ぎ!小グラスもお土産に購入。



「ソウルでしばらくそんな笑顔見てないね」と、妹と夫に速攻突っ込まれたのは秘密...


世界に台湾があってよかった。台湾がいつまでも台湾でいられますように。そっと祈る。



 
 
 

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