後半戦が始まる
- Mari Okazaki

- 7 janv.
- 5 min de lecture

新年、明けましておめでとうございます。今年もみんな元気で、穏やかに、幸せに過ごせますように。世界が少しでも平和に近づきますように。今年もどうかこのマイペースなブログに、優しくお付き合いをお願いします。
ソウルでクリスマスを過ごした後、子と二人で実家に 10 日間程帰省した。行きのフライトが飛行時間なんと 60 分で、改めてびっくり。地理的に近いこともあるが、こんなところでも韓国のパリパリ文化を感じるとは...
実家では、年明けに久しぶりに大雪が観測された。20cm も積もった。庭は厚く白い雪で、すっぽりと埋もれていた。実家にいると歩く機会も減るし、よろしくないので、自発的に雪かきもしてみた。数年前にフランス中部のスキーキャンプへ連れて行った際は、全然雪がなくて、人工雪を降らせていたくらいだったから、初めて見た本物の雪に、子は大興奮。いい思い出になったといい。
新年を迎えたけれど、新年の抱負みたいなものは去年のうちに決めてしまったし、「スタート」よりも、今は「後半戦が始まる」と言う方がしっくりきている。なんだかやっと「スタートライン」に立ったような気持ちもしている。
なぜかと言うと、(少し気が早いけど)1 月が終わると、韓国での生活がちょうど折り返しになり、残り 1 年半になるからだ。どうやら延長戦はなさそうで、最近、夫ともこのことをよく話す。韓国に来てからもう 1 年半が経ったなんて... 信じられない。
というわけで、何かが劇的に変わったわけではないけど、静かに、次の区間へ入っていくような感覚がしている。お正月にテレビで流し見た、母の好きな箱根駅伝を思い出すな。残り 1 年半と言っても、次の赴任先が決まり、本格的に動き出すのは来年に入ってからだろう。学校のリズムで考えると、今年もあと、わずか半年。7 月の第一週には、長い長い夏のバカーーンスが始まってしまうからだ。3 年て、長いのか短いのか... ずっと慣れずに、頭が混乱している気がする。
目的地が決まっていないからと言って、止まらずに、進むことを意識したい。何の反応がなくても、「挑戦」って小さく書いた小石みたいなものを、まるで水面に残る余韻のように、投げ続けたい。そこから小さく余波が広がって、届いた先で新たな反応みたいなものが起きたら、それは一体どんな色をしているんだろうか。楽しみだ。
言葉の分からない国で暮らすということ。似ているように見えてまったく違う文化。現在進行形の冬の寒さ... 今は辛くても、きっとあとで振り返ったら、やり切った自分を誇りに思えるだろう。優美な馬のように、焦らず、着実に歩んでいけたらいいな。


地元の神社で出たおみくじ。心に響く内容だったのと、「愛しぬくこと」って、キャ!
15 キロぴったりに収まったスーツケースの中には、半紙が 500 枚入った箱が 2 つ入っていた。手に取ると、久しぶりにこのずしっとした重みを感じた。書道教室をすると決めてから、去年のうちに、フランスから持ってきた道具をきちんと並べて、何があるのか、何が足りないのか整理をした。
先生から譲り受けた、緑色で大判の、毛せんの下敷き。放ったらかしにしていて、ごめん、と、まるで毛布のように抱きしめた。大事な筆たちも、筆巻きの中でちゃんと待っていてくれた。筆たちは決まって「まりちゃん、もうこんなに長いスランプは止めてよね。私たち、暗いところにいるのは嫌よ」とでも言っているかのようだった。
12 月のうちに、ソウルの仁寺洞エリアにある書道用品店をすべて回ってきた。夫が近くで働いているので、車でオフィスまで一緒に行って、寒い日だったけれど、あとは歩いて回ってきた。あの界隈にある、ありとあらゆる筆屋、紙屋、硯などの道具屋... 言葉もろくに出来ないのに、勇気を出してその全部に入ってみて、いろいろ触らせてもらった。中には、「その硯は、わしが作ったんじゃ。こっちはたぬきの筆」と優しく教えてくれる老店主にも出会った。
韓国製の国産の筆もあれば、中国製も大量に置いてある。以前、広島の熊野を訪れた際に、日本でも山羊の髭など、原材料はもう取れないので、すべて韓国や中国からの輸入になると聞いたことがある。
驚いたのは、韓国にはいわゆる「半紙」サイズの紙が存在しないこと!なんと半紙は、日本オリジナルだったのである。道理でどのお店に行っても、紙は、まるで全紙を包んだ反物の状態で平積みされているはずである。「このサイズはありませんか?」と聞いても、「ない、ない」の返事。「必要なら切るよ」と言ってくれたお店もあったが、「切って作ってあげてもいいけど、これだけ手数料取るよ」と感じの悪いお店もあった。(残念ながらその感じが悪いお店で、絵筆を洗う黄色いバケツを買ってしまった...私ってば甘過ぎるぜ)
というわけで、地元の書道用品店に、一年の最後の営業日に飛び込んで、半紙計 1000 枚買う、それも二種類の違う紙を。という暴挙に出てみた。お店の人は丁寧に、「これは滲みが出て、こういう感じになります。これは漢字向けで...」など、丁寧に説明してくれた。小さい店だが、あのお店は私にとって、台湾に次ぐくらい書道パラダイスである。教本や文鎮など、中古品も大量に売って下さっているのがまた素晴らしい。連れて行った子が、何か割らないか心配していたのだけど、楽しそうに篆刻用の石などを眺めていたので安心した。
半紙だけは今後も、二ヶ月に一回帰省できるのをチャンスにして、毎回買って帰らなければならないだろう。紙だけはいくらあってもいい。慣れたらそのうち、仁寺洞のお店で切ってもらいたい。... 感じの悪いお店は避ける。






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