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大事なことはすべて公園で学ぶ

  • Photo du rédacteur: Mari Okazaki
    Mari Okazaki
  • 11 août 2021
  • 8 min de lecture

Dernière mise à jour : 30 oct. 2021


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多分、世界中の子を持つ親が思ってると思うけど、夏「休み」とは名ばかりの、魔の 8 月に突入して 10 日が経った。しかし、まだたった 10 日。1/3 しか経っていないのである。


まぁ、こうなることは分かっていた...。夫が 7 月に転職したので、フランスはバカンスの国で有名だけれど、初年度からいきなりバカンスは付いてこないので、夏の間も働きづめ。こういうご時世だっていうのに、毎日オフィスへ出社して、その上何ならほぼ毎週 1 回地方出張があるレベルで忙しくしている。私、絶句。


私はと言うと、タイミングよく、少し仕事が減ったので、1 日の半分くらいは子と過ごすようにしているが、それでも時々ミーティングが入ったりする。(あと新しいクライアント様も継続して探しております!!)


そして 5 月からお世話になっていたシッターさんとは、7 月末でお別れ。彼女も故郷のモロッコへ颯爽と旅立って行ってしまい、どっちにしろ 9 月になったら子は徒歩 3 分の幼稚園へ通うので、みんなハッピーに契約終了だった。9 月よ、早く来て!!


東京の保育園は 8 月も毎日預けられたからよかったなぁ、今思うとあれはちょっとした奇跡だったのでは... と、またも日本が恋しくなる始末。9 月よ、早く来て!!



なので、8 月 1 日に、同じパリ郊外にある夫の実家へ来た。そこから秋の新学期まで、実に 32 日間、ここで義理の両親と一緒に暮らす予定だったのだが、優しい義両親なので、疲れていると絶対に口にしない!


だけど、疲れが来ているのは一目瞭然で、私も家事を手伝ったり、子と過ごしたりするけれど、このままではヤバい。夫は家からなら近いけど、ここからは片道 1 時間強かかる場所へ通勤しているので、こちらもまた毎日疲労困憊になって帰宅してくるのが、冗談でなく夜の 8 時。夫が家を出るのが朝の 8 時。その間、文字通り 12 時間、私と義両親の 3 人で子の相手をするという... コロナがなければ速攻日本の両親を呼び寄せるか、日本へまた帰っていたであろう...。



義両親のおかげでヘッドカウントが増えたのは素晴らしく、大変助かっているのだが、それでも疲れるところを知らないのが我が子の体力で、なぜにこんなへにゃへにゃな私の子が、こんなにも体力に溢れ、疲れることがないのか... 誰か一体教えてー(涙)。



義両親の家は、パリの南の方にあるのだけど、自宅よりもかなりのんびりとしたエリアで、家のすぐ近くにちょっとした林を切り開いて出来た公園がある。そこか、少し離れた池の近くか、隣町の公園に行くこと多数。子は今年 3 才になったおかげで、公園で激しく一緒に遊ばなくても見守ればよくなってきたので、だいぶ楽になった。



コロナのせいでお砂場が減らされたけど、その代わり、木くずで埋めてあったりする。この時期の公園は、いつもと違って人が少ない。時々やはり、持て余した子どもを連れて、遊びに来ているような家族を見かける。私たちのような事情で、バカンスに行きそびれたのだろうか、それともこれから出発なのだろうか。同い年くらいの子どもが集まると、子はそっと近寄り、自然と遊び出すから、子どものコミュニケーション能力は素晴らしい。



おもちゃを貸し合ったり、貸すのをいやがって揉めたり。まだ少し難しい遊具はそおっと、慎重に進んだりと、人生で大事なことはすべて公園で学ぶよなぁと、そういう姿を見守る時、いつも私は思う。子ども同士でも、公園にはちょっとした社会が存在していて、そんな子どもの社会を少し遠くから傍観していると、面白いことがたくさんある。大人として、時には近づいて、小競り合いの仲介役になったりする。子がおもちゃで誰かを叩くことがないよう、しっかり言いつけると、また少し離れたベンチに戻る。そしてまた見守る。「この子知ってる、知らない」は関係なくて、どんな肌の色だとかも関係ない。子どもは子ども同士、どんな子でも先入観なく遊ぶ。年齢だって関係なさそうだ。なのに、どうしてある程度大きくなると、いわゆるバイアスが生まれてしまうのだろう?残念なことだ。



いろいろあるフランス生活だけど、フランスのいいところ、そのうちの一つは、「いろんな人が住んでること」である。


公園にいても、外国人なのは私だけではない。スペイン語が聞こえてきたり、中国人のママだったり。みんな必死に子育てしている、同じ母親だ。一人じゃない。有難い。あとこれはマルシェで話しかけられたのだけど、ぱっと見フランス人に見える人でも、話してみると「私、カザフスタン出身なの」ってことがあった。



義両親の住んでいるエリアは、一見するとすごくホワイトな感じがするので、私が歩いているとちょっと視線を感じるような(ただの自意識過剰なだけであるが)、そういうふしもあるけれど、駅まで近づけば、アフリカ系、アラブ系、アジア系... 実にいろいろなカラーの人々がいて、すれ違い、私もその一員に過ぎない。そしてみんな、フランス語という共通言語を解し、同じ文化をシェアしている。多様性に富んでいるというのはそれだけ日々のマネージメントでは困難も多いけれど、いろんな人がいる、そしてそのいろんな人々はある時点でフランスという国を目指し、やって来て、根付き、暮らしていて、また新しい文化が生まれていく。そのサイクルと土壌が好きだ。


「フランス語を話せば君もフランス人」。それは自分たちが楽だからなのだけど、そんなちょっと身勝手なフランス人のロジックが好きだ。





さて、私はそもそも 2011 年の夏に長期出張として 3 ヶ月滞在して、一時帰国すると、年明けの 2012 年に、今はもうない「同一企業内ビザ」という、いわゆる「転勤ビザ」で来た。


それから 2 年間働くと、事情によりそれは更新せず、夫と PACS と呼ばれる事実婚をしたので、2015 年に「家族ビザ」へ切り替えて、その後パリ市内から郊外への引っ越しも挟み、何度か更新をして、 2019 年に東京へ引っ越すまで暮らしていた。しかし、そのビザが日本へ行っている間(というのも変だなw)、2020 年の 5 月に失効してしまった。


日本に住んでいたので当然更新することも出来ず、今年フランスへ戻ってきた際は、事前に広尾のフランス大使館で長期ビザを申請しておいて、入国、現在に至る。ということで今回は、初めてフランスに暮らす人の体で、手続きしなければならないのである。学生の頃も含めて、もう合計 10 年近くフランスで暮らしているのに(笑)!


とは言っても、一度切れてしまったものは仕方ない。噂によると、そもそも前回の時点で 10 年カードが申請できたからしてればよかったのに論や、十分フランスで暮らしたのでその年月が溜まっており、次回更新からは自動的に 10 年カードがもらえたはずだ論など、悔しいことばかりだけど、今回のビザでは、いわゆる「フランス社会へ統合するための研修」に参加しないといけなくなった!ついに、である。(前は、転勤ビザホルダーには義務じゃなかったので、受けたことがなかったの🙈)



有難いことに、健康診断付きである。私は 2018 年にフランスで子を産んでいるのと、その後東京で夫と日本式結婚をしたので滞在許可証が降りるのは間違いないけど、コロナのせいでただでさえ普段から仕事の遅い県庁は、なんと今、9 ヶ月もの遅れが発生しているそうで、私が滞在許可証をもらえるのはいつになるのやら... しかしちゃんと研修への招集メールは来たので、出かけてくる。えぇっと、「自由、平等、博愛」... いろいろ答えられるようにしておかなくっちゃ。



余談だけど、私はなぜかパリで、ブラジル人やロシア人の友達が多くって、そういう、二重国籍を認めている国出身の子たちは、ある時点でぱっとフランス国籍を取得してしまうから、日本出身の私は羨ましいことこの上ない。早く日本が二重国籍を認めてくれればいいのだが...


二重国籍を認めない国籍法は「合憲」 東京地裁が初判断(リンク
外国籍を取得すると日本国籍を失う国籍法の規定は憲法違反だとして、海外在住の8人が日本国籍を維持していることの確認などを国に求めた訴訟で、東京地裁(森英明裁判長)は21日、合憲と判断して訴えを退ける判決を言い渡した。この規定をめぐる憲法判断は初めてとみられる......



韓国系アメリカ人の友人は、滞在許可証の更新手続きをしていたら、なぜか「フランス国籍の方が簡単に取れますよ」と言われて、マニアックなフランス史までハマって勉強した後、本当にフランスのパスポートが取れてしまった(笑)。本人も"It doesn't make any sense but it's okay.." と言っていたので面白い。


ブラジル出身の友達(エンジニアで舞台俳優)は、フランスに対する知識チェックのテストで、「歴代の王は?」とか、「フランスに帰化した著名人を答えなさい」と言われて、「クロヴィス」とか「マニュエル・ヴァルス」という洒落た回答をして、面接官をうならせたそうだ。なんて格好いい!!聞かれたら、私も真似しよーっと😏



「統合研修」でここまで聞かれることはないだろうけど、多重結婚をしてないかとか、そういったフランス共和国が許すまじとしていることは確認されるはず。してないよw


日本が二重国籍を認めるのが先か、それとも自分が決断するのが先になるのか、まだ全然分からない。子はフランスで生まれたから両方パスポート持ってていいよなぁと、自分の子なのに羨ましくなる。いつか国境のない日々が来るだろうか、そんなことをぼんやりと考えたりする。今日も、公園のベンチで。





あ、今日も小見出しが付けられなかった...






 
 
 

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